Einst war der Frevel an Gott der grösste Frevel, aber Gott starb, und damit auch diese Frevelhaften. An der Erde zu freveln ist jetzt das Furchtbarste und die Eingeweide des Unerforschlichen höher zu achten, als der Sinn der Erde!
Friedrich Wilhelm Nietzsche [Also sprach Zarathustra]
かつて最大の罪は神に対する罪であったが、神は死に、これらの罪人も死んだ。今や、自然を冒涜することは最も恐ろしいことであり、自然の心より不可解の営みを尊ぶことだ!
DeepL先生 訳
不可解な市場頼みで見通しの悪いFIRE計画に疲れたじじいが神仏頼みや現実逃避をする内容です。
天気晴朗なれど風がやたらつよい3月の始め、花のちらほら咲く中山道を北風に逆らって進むことしばし
広々とした菜の花畑の脇を越え
明治チョコレートの看板を高々と掲げた謎のコンビニ(?)の軒先を通り過ぎて鴻巣に入ります。入口にある掲示は近場の小学校指定の体操着や上履きを扱っている旨を告知しているような地域密着店舗です。
埼玉県民にとって、鴻巣は免許センターという印象くらいしかない土地だとは思いますが
江戸時代から人形の製作が盛んな土地ということで、町の中心に「人形」という地名がつけられています。
「鴻巣公園」という大きな公園の前を走る道路には「ひなの里通り」という名前がつけられています。
この鴻巣公園の隣には「勝願寺」というお寺があります。お寺や神社の隣にある大きな公園は往々にして元境内地というのがありがちですが、鴻巣公園も同じような経緯のようです。
通り側には立派な門が建っています。江戸自体に前田家と事を構えたレジェンドがあるようですが、実は左側には塀が切れている部分があり、車もこの内側に入れていたりします。
門から正面に進んで行った突き当りには、至るところに三つ葉葵の紋章が残った建物があります。(残念ながら、曇ったレンズが逆光に負けました)
仁王像はデフォルメ強めです。仁王門内部の木彫りは細かく細工しています。
本堂の前には人形の町らしく人形を供養する「人形塚」が建てられています。
本堂の向拝には迫力がある獅子の彫刻が残っています。本堂内はあまり良く見えませんがお参りは済ませました。
お寺の生活場所は真新しい建物です。手前の梅がちょうど見頃になっていました。
だいぶ年代物の門をくぐって辞去させていただきます。
まだ商家造りのような建物が残る鴻巣中心部を通っていくと
昭和時代から置いていそうなホーロー鍋と、ちゃんと回転していそうなティッシュペーパーなどが同時に陳列される不思議なお店の前を通ったりすると
鴻神社の鳥居に到着します。
本殿前には「夫婦銀杏」がそびえ立っていたり、狛犬のかわりにコウノトリが鎮座していることで「縁結び」「子宝」等にご利益があるとのことです。
つまり、生涯独身のじじいには関係が無いんじゃな!
厄除けとかもご利益に入ってるから
絵馬(というより絵コウノトリですが)の他に、「お願いたまご」という方法でも願い事を残しておくことができるようです。
いろいろと神社フォーマットには収まらないところです。
本殿前の桜は河津桜なので、ひなまつりの時期に見頃になっています。
満開の桜を背に参拝完了
鴻巣駅前にあるショッピングセンター「エルミこうのす」で休憩をします。
キャパシティがオーバーフローしているフードコートの横では
日本で一番高いと言われる雛壇が展示されています。
ショッピングセンターの吹き抜けに設置されているので、下から見上げるのだけではなく
日本一の高さを見下ろすこともできるようになっています。
雛壇を見下ろす機会はなかなかありませんし、日本一の高さのもとなるとなおさらです。
せっかくここまできたので
川幅うどんもいただくことにします。下が麺リフト写真で、このようなパーツが3つ入っています。
で、お味の方は
つゆは美味い
常食したいかといえば……
待ち時間20分と告げられ、15分で到着したので早めではありました。
提供に時間がかかっているのは火が通りにくいからなのでしょうが、うどんの形態は火の通りが良くなって食感やつゆの絡みも良くなるんだと再認識です。
「麺」は「麦」を「面」にするものだから餃子も麺!
川幅うどんは「麺」の原理を追求したものだよ!!
ともかく、カロリーも摂取したので帰りにつくことにします。
川幅うどんの由来となった「川幅日本一」の場所は、鴻巣駅から線路を越えて近くにあります。
左岸側の「川幅日本一」標識は、ホピー畑の近くにあります。
ここで荒川を渡らなくても帰ることはできますが、せっかくなので渡ってみることにします。つまり、カロリーを消費しておくのです。
右岸側の「川幅日本一」標識までの間には集落があったりするので川の中を走ってきたという感じはしませんが、とにかく堤防の間が2.5kmあるということです。
菜の花が咲いている堤防を追い風で楽しながら帰ることになりました。
振り返ると、菜の花の土手越しに日光の雪山が見えました。
ご利益メモ
【訪問先】 勝願寺
【宗教宗派】仏教浄土宗
【創建】 1252年
【祭神本尊】阿弥陀如来
●来訪メモ
「ひなの里通り」から入っていくとまず目に入る総門は江戸時代のもので、長宗我部家を再起不能にする原因となった戸次川の戦いで大将を努めていた仙石秀久のお墓もある歴史深いお寺です。
ご利益メモ
【訪問先】 鴻神社
【宗教宗派】神道
【創建】 今の形になったのは明治6年
【祭神本尊】スサノオノミコト、ハヤタマノオノミコト、ワケイカヅチノミコト
●来訪メモ
こうのとり伝説は古墳時代まで遡るお話ということです。でもコウノトリと子宝と結びつけるのは北欧のお話だったような。でも、江戸時代に祀られた神様が縁結びの神様だったり、立派なご神木の夫婦銀杏があったりと、偶然ではないのかもしれないと思わせてしまうようなところです。本文にも書きましたとおり、神社らしからぬ形態ですが、でも紛れもなく神社です。