Einst war der Frevel an Gott der grösste Frevel, aber Gott starb, und damit auch diese Frevelhaften. An der Erde zu freveln ist jetzt das Furchtbarste und die Eingeweide des Unerforschlichen höher zu achten, als der Sinn der Erde!
Friedrich Wilhelm Nietzsche [Also sprach Zarathustra]
かつて最大の罪は神に対する罪であったが、神は死に、これらの罪人も死んだ。今や、自然を冒涜することは最も恐ろしいことであり、自然の心より不可解の営みを尊ぶことだ!
DeepL先生 訳
不可解な市場頼みで見通しの悪いFIRE計画に疲れたじじいが神仏頼みや現実逃避をする内容です。
ろくな事がなかった2023年に別れを告げ、新たな年に希望を託すべく年越しで自転車に乗ってきました。そこまで寒くない年越しなので、自転車でも海まで辿り着ける好条件でした。
成田空港あたりのアップダウンを抜け、途中カロリー補給などしつつ
九十九里の平地からいきなりそびえ立つ飯岡灯台で一休みです。
打ち上げ花火を見るアングルにこだわりがありそうなロケーションですが、ここも初日の出スポットとして人気のようで午前3時頃には駐車場は満車でした。
この時点で曇りがちでしたが、せっかく遠出してきたのでさらに先を目指します。
さらにアップダウンを超えて、暗いうちに犬吠埼灯台に到着しました。
車だと交通規制の関係で犬吠埼周辺で流れが止まっていましたが、自転車なら押して進めば規制線の中に入っても問題ありませんでした。
ここで待つことしばし。
日の出時刻の1時間前から風が急に強くなり、同じ姿勢を維持する日の出待ちの集団の体温を容赦なく奪っていきます。
熱燗がほしかったのぉ
自転車の飲酒運転ダメ! ぜったい!
そして6時50分過ぎ
見えたーーーーー!!!
じじいの運勢使い果たしてるーーーー!!!
道中はずっと曇っていたので半分あきらめていましたが、犬吠埼から本土の平地で一番はやい初日の出を見ることができました。
普段は罰当たりなことをしているじじいでも、荘厳な気分になれる瞬間です。
日が昇ったら、皆さんすぐに帰ってしまうわけですが。
暖冬とは言え風があるのはキツいからのぉ
犬吠埼のすぐ北にある君ヶ浜という砂浜から見る朝日も良いです。
君ヶ浜は交通規制の境界なので、ここから抜けるのに手間取ってしまいました。景色は良かったので余興としてナイスです。
日本最大の漁港らしく、大漁旗がはためく漁船が浮かぶ埠頭を通って利根川に出ます。
20世紀から時間が止まったような光景も見られます。
いつから売れていない土地なのでしょうか。
向かい風に心を折られつつ、銚子から数十kmに渡って中学生くらいの3人組と追い抜いたり追い抜かれたりしつつ
筑波山の向こうに見える日光の雪山を眺めながら利根川を遡ると
利根川に望む香取神宮の鳥居に到着します。鳥居越しに見える水面の波立ちから、風の強さをお察しください。そして、ずっと並走していた中学生くらいの人たちはさらに先を進んでいきました。てっきり同じ目的地だと思っていたのに。
この鳥居から丘の方に向かいます
道すがら、香取神宮の関連する神社があったり
神社とどちらが古いのかパッと見でわからない古墳群があったり
ちらほらと露店が出ているところを通っていくと、丘を越える坂に出ました。(坂は計算外)
日の出を見たはずなのに
すっかりお日さまが高くなっているよね
体力的にギリギリなんじゃよ
丘を超えたところで、いきなり人口密度があがったところが
香取神宮の入口です。
利根川からの道ではなく、市内から来る人が圧倒的多数のようです。
香取神宮は、数少ない「神宮」という名前を昔から名乗っていた神社だそうです。(上の公式HPにはありませんが、石上神宮も行ったことがあったりします。)
由緒ある神社ではありますが、鳥居の前にただよっているのはお香の煙などではなく、じゃがバターを蒸す湯気です。
門前も境内もバラエティに富んだ屋台が並んでおり、近年なかなか見ないようなお化け屋敷も境内ギリギリの場所で営業されていました。
参拝の列は、屋台の出ているあたりまで伸びています。
ただ、列の進行は意外とスムーズなので待つのが嫌いなじじいでも耐えられるレベルです。
通行規制の部分を越えると、意外と中は動ける余裕がありました。
休憩がてら列に並んで初詣完了です。
儲かりますように、儲かりますように
邪念ばっかりだよね
建物の彫刻がとても凝っていましたが、じっくり見る余裕まではありませんでした。
参拝者が多いだけあって、お焚き上げの迫力はかなりのものです。
うぉぉぉ
FIRE—–!!!!
見どころはかなりあるのですので後ろ髪を引かれつつも、混んでない日に再訪することにして香取神宮を後にします。
香取神宮のそばにある佐原の町並みは伝統的建造物群保存地区に指定されていて風情があるのですが
いかん、日が傾いてきよった
休憩しすぎぃぃぃ
午後の遅い時間になりつつあったので先を急がざるをえなくなりました。
うっすら姿を表す富士山を眺めながら再度利根川を進んだものの(写真左上に微妙に見えます)
江戸川に到達した時点で、富士山の向こうに沈むお日様を眺めることになりました。
元旦早々お天道さまを堪能してしまったのぉ
日の当たる生活もここまでか
この夕日を見ていた頃、能登半島では地震が起きていました。
ちょうど、利根川から江戸川にショートカットするため流山市役所の横を通っていた時に緊急地震速報が鳴っていましたが、市役所は元旦から防災訓練するのかと呑気なことを考えていたら、まさかあんなことになるとは。被害に遭われた方には一日も早いご回復をお祈りいたします。
ご利益メモ
【訪問先】 香取神宮
【宗教】 神道(神社本庁)
【創建】 公称 神武天皇時代(紀元前7世紀) 考古学上7世紀
【祭神】 経津主神(軍神)
●来訪メモ
下総国一宮かつ日本屈指の名門神社。しかし、新参の「神宮」である明治神宮に比べると初詣でも人手は抑えめです。都内から距離があって、多くの参拝者が使う車は駐車場待ちがあるので、境内に入る人はそこまで多くならないのかもしれません。初詣の熱気を味わうには手頃な場所ではないでしょうか。由緒ある神社であり、見どころも多く佐原の町並みの見学も合わせると、人が多くない時にじっくり見るのも良いと思います。