Einst war der Frevel an Gott der grösste Frevel, aber Gott starb, und damit auch diese Frevelhaften. An der Erde zu freveln ist jetzt das Furchtbarste und die Eingeweide des Unerforschlichen höher zu achten, als der Sinn der Erde!
Friedrich Wilhelm Nietzsche [Also sprach Zarathustra]
かつて最大の罪は神に対する罪であったが、神は死に、これらの罪人も死んだ。今や、自然を冒涜することは最も恐ろしいことであり、自然の心より不可解の営みを尊ぶことだ!
DeepL先生 訳
不可解な市場頼みで見通しの悪いFIRE計画に疲れたじじいが神仏頼みや現実逃避をする内容です。
タグ名が「さいたま近隣紀行」なのに、千葉の記事しかないよね
まさかの、さいたま民偽装疑惑!?
月曜に雪が積もった週の週末、埼玉の北側へ向かいました。
和風建築にしているしょうゆパークあたりまで来ると雪がチラホラと残っていました。
越辺川を超えたネギ畑のあたりを走ると
ネギ畑に囲まれて、日本離れした建築がいきなり現れます。
五千頭の龍が昇る聖天宮という、辰年の今年に相応しい寺院です。
Wiki先生によると、日本在住者ではなく大陸ビジネスで財を成した台湾の人が、本場基準でも豪華仕様で建てたそうです。
台湾総統選挙の経緯なんかを考えると立ち位置が……
訪問日は旧正月である2月10日で、元始天尊聖誕日というこの寺院の縁日(?)にもなっているそうです。さすがに、春節であっても大陸の方はわざわざここまで来ない様子。(近くの川越はなぜか大盛況だったそうです)
入口の門構えから、すでに数えることを諦めざるを得ない数の龍がいます。
拝観料を払って境内に入ると、巨大かつ精緻な彫刻ばかりで出来ている門がそびえ立ちます。
門の前にあるしだれ梅も咲き始めていて、わずかに残る雪とのコントラストが出来ていました。台湾の国花ですね。向こうの平地では雪が積もったりしないはずなので、本場でこんな景色は見られないかと思います。
駅から離れた場所ですが、境内には人がかなりいました。
香炉越しに本殿を望みます。お供えものは日本の焼酎でも大丈夫なようです。
本殿内からは撮影不可なので、一歩下がって天井を見ます。天井も壁も龍だらけです。寺院名の「五千頭の龍」は本当に数えてみた人がいるのでしょうか。それ以上いても不思議ではありません。
本格的にお祈りをしようとすると、色々と手順があり係員の方から懇切丁寧に教えていただけるようですが、省略。
中では寺院の蔵書と思しきものが展示されていますが、道教以外の書籍もいろいろとあります。三国志演義とか……
鐘楼は、屋根の角という角に鳳凰が鎮座しています。
この鐘楼には登ることができます。登り口にある置物にあまり脈絡を感じないような気もしますが、私の理解が追いつかないだけでしょう。
鐘楼からは鳳凰や龍の彫刻を間近に見ることができ、あとは周囲のネギ畑を眺められます。
建物の中には台湾の冷凍食品やお菓子などの自動販売機が何台も設置されています。
台湾まぜそばって台湾にもあるのかのぉ
私は、定番の黒松沙士をいただきます。台北から飛行機に乗る前にこのライトバージョンを飲んだところ、飛行機が嵐に巻き込まれて大揺れし、あれが地上で最後の飲み物になったと覚悟したのは若い日の遠い思い出です。(チャイナエアラインでした)
新しいものにチャレンジしなくなるのは年をとった証拠だよね
安定志向が沙士を飲もうと思うのかのぉ
やたらイカした案内イラストのあるトイレもお借りして出発します。
早咲きの桜がまだ咲いていない越辺川の河川敷を進み
梅の花が咲き始めている越生に入ります。
マスコットキャラは「うめりん」だそうです。撮影場所は「山吹の里」ですが。
市街地から、山を回り込むようにして先を進みます。梅の名所なので「花見酒」のシーズン到来中のようです。
越生梅林は2月11日から梅祭り開催で、前日だと入場フリーでした。それでもかなり咲いているところもありました。
越生梅林から上り坂となり、溶け残る雪も増えてきます。
丁字路になっているところが今回の目的地、黒山三滝の入口です。昭和を感じる年季の入ったゲートが令和の今でも残っています。
上り坂で自転車を漕ぐのは面倒なので、自転車を置いて雪の残る道を歩くことにします。
ハートが氷漬けになっています。
まるでワシの心のようじゃ
じじいが受けた愛はないよね
ハイカーの方々とすれ違いながら、男滝と女滝に到達します。
滝にも、真摯なお祈りを捧げておきます。
願いが不純すぎんか?
滝の側には不動尊がありますが、お地蔵さんに混じって
昭和の土産物屋さんのようなノリで、お地蔵さんではなく西洋由来のなにかも祀られています。
ろうそくの火が消えているのは彼の仕業でしょう。
ともあれ、そろそろ日が傾いてきたので
黒山三滝のうち、ちょっとした山道を超えて一つだけ離れた天狗滝まで歩きます。
雪が残っていて、人がいないタイミングでした。
水があまり流れておらず迫力が
静謐な雰囲気っていってよ
ともあれ、ご利益を期待して帰路に就きます。
帰り道で川越を通ったところ、一番街はとんでもなく混んでいました。
混雑を避けて通ることにした川越城では、旧正月シーズンに合わせて竹と日本傘のライトアップイベントをしていて偶然見ることができました。これはラッキー
そして、ご利益を期待して迎えた休み明け
多くの人にご利益覿面な金運が舞い込むことになり、逆張りした欲張りじじいが大損していました。
龍の霊験はあらたかすぎる……
ご利益メモ
【訪問先】 五千頭の龍が昇る聖天宮
【宗教】 道教
【創建】 平成7年
【祭神本尊】 元始天尊・道徳天尊・霊寶天尊など
●来訪メモ
埼玉でありながらカオスな異国情緒を味わえるスポットです。メインの通りからは少し外れているものの、近隣の川越や坂戸のように道が狭くなく、スペースが広々しています。拝観料500円。黒松沙士は意外とあちこちで入手可能ですが、あまり見かけない物品も揃えてありました。なにより、埼玉はもとより、日本ではなかなか見られない礼拝がされている施設になっています。